コンテンツにスキップ

【暗記】抗結核薬2:作用機序以外

イソニアジド(INH)による末梢神経障害の予防・治療に推奨されるビタミン製剤は?
[#改ページ]
ピリドキサール(ビタミンB6)
[#改ページ]
イソニアジド(INH)が体内のビタミンB6を枯渇させる機序は?
[#改ページ]
INHのヒドラジド基がビタミンB6(ピリドキサール)と結合してシッフ塩基を形成し、尿中排泄を促進する。
[#改ページ]
イソニアジドの代謝酵素NAT2のSlow acetylator(代謝遅延型)で特にリスクが高まる副作用は?
[#改ページ]
末梢神経障害
[#改ページ]
イソニアジドのNAT2 Rapid acetylator(代謝迅速型)で特にリスクが高まる副作用は?
[#改ページ]
肝障害
[#改ページ]
イソニアジド(INH)はCYP2C19やCYP3A4に対してどのような影響を与えるか?
[#改ページ]
阻害する。その結果、併用するフェニトインやワルファリンの血中濃度を上昇させる。
[#改ページ]
リファンピシン(RFP)は薬物代謝酵素(CYP3A4など)に対してどのような影響を与えるか?
[#改ページ]
核内受容体PXRを介して産生を促進(誘導)し、併用薬の血中濃度を低下させる。
[#改ページ]
リファンピシンが直接作用型経口抗凝固薬(DOAC)の血中濃度を低下させる機序は?
[#改ページ]
腸管や肝臓のP糖タンパク質(P-gp)の発現を誘導し、DOACの吸収低下・排泄促進を引き起こす。
[#改ページ]
リファンピシン服用中に尿、汗、涙などが赤?オレンジ色に着色する理由は?
[#改ページ]
薬物自体の物理化学的性質(原薬が赤橙色)による生理的現象であり、毒性ではない。
[#改ページ]
ピラジナミド(PZA)の投与により高尿酸血症や痛風発作が起こる機序は?
[#改ページ]
代謝物ピラジン酸が腎近位尿細管で尿酸の排泄を競合的に阻害(または再吸収を促進)する。
[#改ページ]
結核の初期治療に用いられる第一選択薬の中で、最も重篤な肝障害を引き起こしやすいのはどれか?
[#改ページ]
ピラジナミド(PZA)
[#改ページ]
エタンブトール(EB)の重大な副作用は?
[#改ページ]
視神経障害(視力低下、中心暗点、赤緑色覚異常)。早期発見で可逆的だが、進行すると不可逆。
[#改ページ]
エタンブトール投与時に腎機能低下患者で特に注意すべき理由は?
[#改ページ]
エタンブトールは腎排泄型(大部分が未変化体で尿中排泄)のため、蓄積して視神経障害リスクが高まる。
[#改ページ]
ストレプトマイシン(SM)などアミノグリコシド系抗菌薬に共通する2大副作用は?
[#改ページ]
第VIII脳神経障害(難聴、耳鳴、めまい)および腎障害
[#改ページ]
デラマニド(デルティバ)の特異な代謝経路は?
[#改ページ]
主に血中アルブミンによって代謝される。
[#改ページ]
デラマニド投与時に低アルブミン血症の患者で特に注意すべきリスクは?
[#改ページ]
デラマニドの血中濃度上昇によるQT延長(心室性不整脈)のリスクが高まる。
[#改ページ]
ベダキリン(サチュロ)の主たる代謝酵素は?
[#改ページ]
CYP3A4
[#改ページ]
ベダキリンとリファンピシン(強力なCYP3A4誘導薬)の併用により生じる問題は?
[#改ページ]
ベダキリンの血中濃度が低下し、効果が減弱する。
[#改ページ]
リファンピシンの酵素誘導作用が最大効果を示すまでに要する時間は?
[#改ページ]
数日?数週間。酵素タンパク質の新規合成が必要なため、即効性はない。
[#改ページ]
結核の初期治療において、高齢者ではストレプトマイシン(SM)よりも優先して選択される薬剤は?
[#改ページ]
エタンブトール(EB)。SMは第VIII脳神経障害や腎障害のリスクが高いため。
[#改ページ]
ストレプトマイシン(アミノグリコシド系)の細胞内移行性は?
[#改ページ]
水溶性が高く脂質二重層を透過しにくいため、細胞内移行性に乏しい。主に細胞外の増殖菌に作用する。
[#改ページ]
デラマニドによるQT延長は投与初期のみ一過性に発現するか?
[#改ページ]
いいえ。投与期間中いつでも発現する可能性があり、定期的な心電図モニタリングが必須である。
[#改ページ]
ベダキリンと強力なCYP3A4阻害薬(イトラコナゾールなど)を長期間併用した場合の問題は?
[#改ページ]
ベダキリンの血中濃度が上昇し、QT延長(心室性不整脈)のリスクが増大する。
[#改ページ]
ベダキリンによるQT延長は致死的な心室性不整脈(Torsades de Pointes)に移行する可能性があるか?
[#改ページ]
はい。重症化するとTorsades de Pointesに移行する危険性がある。
[#改ページ]
リファンピシンとDOAC(エドキサバンなど)の併用で生じる問題と推奨される対応は?
[#改ページ]
リファンピシンのP-gp誘導によりDOAC血中濃度が低下し、血栓塞栓症リスクが高まる。抗凝固薬をヘパリンなど代替薬に変更することが推奨される。
[#改ページ]
腎機能低下患者(Ccr 22 mL/min)にエタンブトールを投与する際の適切な用量調節は?
[#改ページ]
蓄積による視神経障害リスクを避けるため、投与間隔の延長(例:連日から週3回へ)または減量が必要。
[#改ページ]
イソニアジド投与時にビタミンB6の予防的併用が特に推奨される患者は?
[#改ページ]
高齢者、妊婦、糖尿病患者、アルコール依存症患者、低栄養状態の患者など、もともとビタミンB6が不足しがちな患者。
[#改ページ]
ピラジナミド投与中に痛風発作と肝機能障害(AST/ALT上昇)が同時に生じた場合の対応は?
[#改ページ]
ピラジナミドは最も肝毒性が強いため、休薬を検討する(痛風発作は対症療法)。
[#改ページ]
リファンピシン服用中にソフトコンタクトレンズを使用している患者への指導は?
[#改ページ]
涙液がオレンジ色に着色しレンズが染まって落ちなくなるため、治療期間中はメガネに変更するよう指導する。
[#改ページ]
デラマニド投与時に低アルブミン血症(2.4 g/dL)の患者で必須となるモニタリングは?
[#改ページ]
厳重な心電図モニタリング(QTc間隔の測定)。低アルブミンで血中濃度上昇しQT延長リスクが高まる。
[#改ページ]
リファンピシン(RFP)の投与を中止する際に注意すべき相互作用リスクは?
[#改ページ]
酵素誘導の解除により、併用薬の血中濃度が急上昇するリスクがある。
[#改ページ]
ピラジナミド(PZA)投与中に無症候性の高尿酸血症が出現した場合の一般的な対応は?
[#改ページ]
直ちにPZAを中止せず、通常は治療を継続する(痛風発作など症状があれば対応する)。
[#改ページ]
日本人のイソニアジド(INH)代謝に関与するNAT2 Slow acetylatorの頻度はおよそどのくらいか?
[#改ページ]
約10%
[#改ページ]
デラマニド(デルティバ)とリファンピシン(リファジン)の併用が避けられる(禁忌)理由は?
[#改ページ]
リファンピシン(強力なCYP3A誘導薬)によりデラマニドの血中濃度が低下し、効果が減弱するため。
[#改ページ]
ベダキリン(サチュロ)とデラマニドなど他のQT延長リスクのある薬剤を併用する際の注意点は?
[#改ページ]
QT延長作用が相加的に増強される恐れがあるため、治療上の有益性が危険性を上回る場合にのみ、極めて慎重な心電図モニタリング下で行う。